ハイスタのAIR JAM 2012を見て(2)

sunny day1 Hi-STANDARD

SUMMER OF LOVE

[ハイスタのAIR JAM 2012を見て(1)のつづき]

「SUMMER OF LOVE」のタテノリのイントロに合わせて飛び跳ねながらベースを弾く難波さん。オーディエンスも合わせて飛び跳ねる。

難波さんと健さんのボーカルのかけ合いがこの曲の盛り上がるところだが、この日も見事に決まっていた。ハイスタの中でもライブ向きの曲だから、オーディエンスの盛り上がり具合もひときわである。その場にいたら、きっとタテノリの所で飛び跳ねたくなっちゃうのだろう。夏を感じさせてくれる名曲だ。

「SUMMER OF LOVE」のあと、MCで健さんが「AIR JAMって都市型フェスって言われてたけど、全然郊外でもできんじゃんね」と、AIR JAM都市型フェス説を一蹴してみせた。

DEAR MY FRIEND

難波さんは「去年の横浜から本当に東北を目指して来たんだね。横浜のみんなの思いも届けに来たんだ」と話して、東北のオーディエンスと天国にいる仲間たちに向けて「DEAR MY FRIEND」をタイトルコールした。

東北へのたくさんの思いをこの曲に込めるように演奏する3人からはまっすぐな思いが伝わって来る。

オーディエンスも各々の思いを乗せて、共に歌いこの曲を噛みしめていたことだろう。

「ディアマイフレンド~♪」のサビを歌う難波さんと健さん、そして土台を支えるツネさんをこうして見ていると、やはり感慨深いものがある。

活動休止中は事実上の解散に極めて近かったわけで、ハイスタの3人がステージ上で顔を揃えることはもうないかもしれないってゆう空気があった。

だからまたこうしてハイスタのライブがこの時代に見れるってことは本当にすごいことなんだ。

ハイスタの復活はただの復活じゃなくて、AIR JAMの開催についてもそうだけど、そこにはハイスタから東北への、また日本へのメッセージが強く込められていたと思う。

難波さんと健さんはたしかに不仲な時期があったのだろう。

それを乗り越えて奏でられる「DEAR MY FRIEND」には前以上の深みがある。

むしろその懐かしの曲がハイスタ自身を再びつなぐ様でもあった。

間奏のところで健さんが難波さんの方に歩み寄って行くシーンは印象的だった。

東北を、日本を励ましたいという気持ちでハイスタのメンバーの心が繋がっている様に感じられた。

sunny day

SUNNNY DAY

「DEAR MY FRIEND」のあと、ハイスタ初期の名曲「SUNNY DAY」が繰り出された。

万感の思いで「今日は晴れたよね」と難波さん。

タイトルコールに続けて健さんの力強いギターリフがかき鳴らされた。

「DEAR MY FRIEND」からの「SUNNY DAY」という、グッとくる展開は流石である。

「SUNNY DAY」には初期ハイスタのほとばしるものがある、非常にカッコイイ曲だ。

AIR JAM2012の1日目は、天も味方した。

この晴れた日に「SUNNY DAY」はドラマチックだった。

[ハイスタのAIR JAM 2012を見て(3)へつづく]

written by 南無パンクロック 

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