大トリ STANCE PUNKS
―前回の記事「STANCE PUNKS企画、火の玉宣言Vol.41へ行ってきた(3)」からつづく―
いよいよ大トリのSTANCE PUNKSの出番となる頃には、新宿ロフトのホールステージは満員御礼状態となっていた。
STANCE PUNKSを贔屓にしているファンは、彼らの登場を待ちきれないといった様子でいる。
思いがけなくSTANCE PUNKSのおなじみのSE『火の玉宣言』がスピーカーから流されると、会場の温度が一気にヒートアップしていく。
ステージにはSTANCE PUNKSのゆるキャラ、ティンポウ君が飛び出して来て、異常なハイテンションでオーディエンスを煽る煽る。続けてSTANCE PUNKSのメンバーがぞくぞくとステージに登場して来た。
会場一杯にオーディエンスの熱気がほとばしる中、1曲目『少年爆発』が鳴らされると同時にフロア前方はモッシュ&ダイブの渦と化した。「本当に大切なもの~」の所ではオーディエンスも大合唱。
続けて、彼らのベストアルバム『STANCE PUNKS MANIA 1998-2012』にも収録されており、ファンにはお馴染みの『Hello, No Future』『ザ・ワールド・イズ・マイン』『クソッタレ解放区』の3曲が鳴らされた。
フロア前方では男女問わずひたすらモッシュ&ダイブが激しく、一方後方では落ち着いて曲を聴いているオーディエンスが多かった。
STANCE PUNKSらしい親しみのあるMCを挟んだ後、『LET IT ROCK』『シャロルはブルー』『ワーキングホリデーの悲劇』の3曲が続いた。
『ワーキングホリデーの悲劇』は、初めて聴く曲だったけど「スーパージェットに乗っかって~」と繰り返すフレーズがすぐ耳に残った(後で歌詞を見たけど面白い内容だった)。
その後MCを挟んで『黒いブーツ』『stay young』『アイワナビー』とライブでもおなじみの人気曲が鳴らされた。『黒いブーツ』はSTANCE PUNKSの曲の中でもお気に入りなので聴けて良かった。
『アイワナビー』の後、MCで「次が最後の曲」とボーカルTSURUが言ってから『モニー・モニー・モニー』が鳴らされた。サビの「モニーモニーモニー!」の所では、オーディエンスも拳をあげて大合唱。
おおいに盛り上がって本編が終了、メンバーはステージを後にした。
すぐにSTANCE PUUNKSのライブではおなじみの金返せコールが会場から起こった。そのコールに呼ばれるように再びメンバーが登場した後、「地獄の骸骨船、しゅっこ~!」とTSURUが叫んで『地獄の骸骨船』が鳴らされた。
この曲はドラマー目線で見ると、特徴的なドラムビートがあってそれを叩くのはそうそう容易いことではないと思うけれど、完璧かつパワフルに叩き上げているドラムス康のプレイはすごいと思った。
さて、いよいよ残すところ最後の曲となった。予想では名曲『すべての若きクソ野郎』か『真夜中少年突撃団』あたりかと思っていたが、STANCE PUNKSが締め曲として選んだのは、メッセージ性の強い『原発ソング』だった。
この日のSTANCE PUNKSのセットリストは以下とおりであった。
[STANCE PUNKS 2014.2.22. SET LIST]
登場SE. 火の玉宣言
ティンポウくん登場
1. 少年爆発
2. Hello, No Future
3. ザ・ワールド・イズ・マイン
4. クソッタレ解放区
MC
5. LET IT ROCK
6. シャロルはブルー
7. ワーキングホリデーの悲劇
MC
8. 黒いブーツ
9. stay young
10. アイワナビー
MC
11. モニー・モニー・モニー
金返せコール(アンコール)
12. 地獄の骸骨船
13. 原発ソング
ものすごい熱気に包まれた圧巻のパンクロックライブが終了した。
新宿ロフトの閉店時間が迫っている中、それでもファンはまだまだ足りないといった様子で、「STANCE PUNKS!」コールは続いていた。
約7時間にわたって行われた火の玉宣言Vol.41は、とても内容の濃いパンクロックイベントだった。
STANCE PUNKSのライブは安定したカッコ良さだったし、他にもカッコいいパンクロックライブをいくつも見れたので、パンクロック好きにとっては充実した時間を過ごせたイベントだったろう。
written by 南無パンクロック
コメント