昔の書物とかを読んでると、たま〜に「なんだこの漢字?」って文字に出会うことがある。
今回出会ったのは、これ。
→ 保+言
見た瞬間、「なんだコレ!?」とおもった。
形としては、上が「保」、下が「言」っていう見た目。いかにも意味がありそうで、ちょっと不穏な感じもする。調べてもすぐには出てこないし、漢和辞典でも見つからない……。でも、なんか気になる。
そんなわけで、しばらく調べてみたら、けっこう深い情報が出てきた。
■ 保+言=「愆(けん)」の異体字だった
たどりついたのが、台湾の教育部(日本でいう文科省みたいなとこ)が運営してる異体字字典。
そこにはハッキリと保+言は「愆(けん)」の異体字であることが示されていた。
ソースはこちら:
https://dict.variants.moe.edu.tw/dictView.jsp?ID=58334
つまり、「保+言」は超マイナーなだけで、実はちゃんと意味がある文字だったんです。
■ 「愆」ってそもそもどんな漢字?
読み方は音読みなら「ケン」、訓読みなら「あやまる」「あやまち」など。
意味としては、「過ち」「罪」「とが」みたいな、ちょっと重めの言葉。
英語にするなら「punishment」や「offense」といった言葉が近いかも。
参考リンク(漢字ペディア):
https://www.kanjipedia.jp/kanji/0001945100
簡単にいうと、「保+言」も「愆」も、「うっかりやらかしたこと」や「責められること」の象徴みたいな文字ってわけ。
■ 形に注目してみる
字の形、あらためて見るとけっこう深い。
- 上が「保」→ 守る、保つ、みたいな意味
- 下が「言」→ 言葉、話す、告げる
つまり、「保っていた言葉」とか、「守るべき発言」とか、そこから逸れた時に生じる「あやまち」…みたいな解釈もできそう。こういう構造、漢字の面白さだよね。
■ 異体字ってなに?
一応、ここで用語解説。
異体字ってのは、意味も読みも同じなんだけど、書き方が違う字のこと。
たとえば:
- 国 → 國
- 広 → 廣
- 気 → 氣
みたいなやつ。
書道や古文書、あるいは地域・時代ごとに微妙に違う文字が使われてたわけで、「保+言」もそういう“姿かたちが違うだけ”の異体字ということになる。
■ 「保+言」を見かけたら…
現代の文書や小説、ニュース記事ではまず出てこない。そもそもこのWordPressでは表示できない。でも、古文書、漢文、漢詩を読むような場面ではたま〜に紛れ込んでることがある。
そんなとき「あ、この文字、見覚えあるぞ…」って思えると、ちょっと楽しい。
■ おさらいリンク
・保+言の出典(台湾 教育部 異體字字典)
https://dict.variants.moe.edu.tw/dictView.jsp?ID=58334
・愆の意味(漢字ペディア)
https://www.kanjipedia.jp/kanji/0001945100
■ まとめ:マイナー漢字には深みがある
「保+言」って、見た目のクセも強いし、意味もちょっと重たいけど、知ってると話のネタになる。しかも漢字の成り立ちや意味の深さにふれることで、言葉の裏にある文化や思想にも触れられる。
そんなちょっとディープな漢字の世界、これからもときどき探っていこうと思う。
今後もマイナーだけど面白い文字や言葉を発掘していく予定。
気になる人は、ぜひブックマークよろしく!

最後までお読みいただきありがとうございました!(^^♪
written by 南無パンクロック
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