MONOEYES(モノアイズ)の1stアルバム『A Mirage In The Sun』を買った。
ボーカルの細美武士といえば、ELLEGARDENでは若者を中心に大きな支持を集め、そのあと組んだ実験的なバンド、the HIATUS(ハイエイタス)でも今なおシーンで活躍している。
個人的には、エルレには好きな曲がたくさんあるし、ハイエイタスはエルレよりは難しさがあるけど嫌いじゃない。
エルレから細美さんのファンになった人の中には、エルレは大好きだけどハイエイタスはあまり好きになれないという人がちらほらいるようだ。
その感覚は、個人的にはわからなくもない。自分もどちらが好きかと聞かれたら、エルレの方が好きだと答えるだろう。
でもハイエイタスは細美さんの新境地が見れるという点で価値が高いと思う。好きになれた曲もいくつかあった。
どちらとも細美さんがボーカルでありながら、エルレとハイエイタスとではリスナーが受ける印象にかなりの違いがあるというのは、それだけ表現力に幅があるということでもあろう。
率直なイメージのエルレと、少し気取った感じのあるハイエイタス(その気取った感じもカッコいい)を聴き比べてみるのもまた楽しい。
細美さんを中心として新しく結成されたMONOEYESは、ハイエイタスよりかはエルレに近いものを感じる。音源を聴いてそう思った人はけっこういるんじゃないかと思う。
YouTubeのMVを見てから、MONOEYESが気になっていた。TSUTAYAで1stアルバム『A Mirage In The Sun』が540円(レンタル落ちの中古)で売ってるのを見つけた時は、買うほかないと思った。
聴いたことがあったトラック4の「My Instant Song」と、トラック5の「Run Run」は元々好きな曲だった。このアルバムを聴いてから好きになったのは、トラック1の「Cold Reaction」、トラック6の「グラニート」、トラック10の「明日公園で」、トラック11の「Wish it Was Snowing Out」だった。
ラウドなキラーチューンの「Cold Reaction」、じっくり聴き入りたくなるような日本語詞でミディアムテンポの「グラニート」、エルレの「モンスター」を彷彿とさせるような疾走感のある「明日公園で」、どことなくエルレの「金星」っぽい聴かせるロックバラードな「Wish it Was Snowing Out」。
エルレ全盛期の頃のアルバムと比べたら、もしかしたらMONOEYESの1stは物足りない感じもするかもしれない。
それでも、このアルバムに強く表れる細美さんのカラーに、心を掴まれる細美ファンは多いことであろう。自分も改めて細美さんが鳴らす、細美さんらしい音にグッと来た。
今後もMONOEYESから目が離せない。
written by 南無パンクロック
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