Hi-STANDARD『ANOTHER STARTING LINE』『Vintage & New, Gift Shits』を聴く

南無パンクロック Hi-STANDARD
南無パンクロック

2016年、Hi-STANDARDがシングル『ANOTHER STARTING LINE』を突如リリースした。

ハイスタとしての新作リリースは、2000年に出したシングル『Love Is A Battlefield』以来のことだった。

ツイッターを何気なく開いた時のこと、タイムラインはハイスタの新作リリースの話題と驚きの声で持ちきりとなっていた。それを見た時本当に驚かされた。

ハイスタが新しいCD出すなんて、どこにもそんな情報なかったから突然の朗報すぎた。

そんなの買うに決まってる!

次の瞬間にはもうTSUTAYAに向かって車を走らせていた。

TSUTAYAに着いた、ハイスタの新譜は陳列されていない。レジで店員に聞くとハイスタの新譜ありますとのこと。良かった、無事に買えた。

車に戻るや否や買ったばかりのCDをさっそく開封してカーオディオに入れた。こうゆうわくわく感は久しぶりだ。

ど頭のかき鳴らすギターとキメ、この勢い…!たしかにハイスタンダードだ。

あっという間の4曲。

正直に言うと昔のハイスタとは違う。でも全然ハイスタじゃないってことでもない。曲自体にはハイスタ感がある。ただサウンドが今っぽい感じの音だったから、それで違って聴こえたのかもしれない。

『Love Is A Battlefield』のようなハイスタとは違う。『ANOTHER STARTING LINE』のハイスタはもう一つのハイスタだった。これが難波さん、健さん、ツネさんの3人の今の音なのだろう。

自分はトラック4の『RAIN FOREVER』が気に入った。イントロのアルペジオ、哀愁のあるメロディーとコーラスワーク、遊び心のあるドラミング、それらに馴染むミディアムなテンポ感、『BRAND NEW SUNSET』を彷彿とさせるものがある。グッと来た。

誰かが「ハイスタは、するめ曲が多い」って言ってて、言い得て妙だなと思っていたけど、『ANOTHER STARTING LINE』もけっこう「するめ」な作品かもしれない。聞けば聞くほどだんだん味が出て来るという。

『ANOTHER STARTING LINE』の後、続けてリリースされた『Vintage & New,Gift Shits』も聴いた。こちらは4曲入りで全部洋楽のカバーだ。

トラック1は、ビーチボーイズ『I Get Around』のカバーで、トラック2は、スプリームス『You Can’t Hurry Love』のカバーで、トラック3は、シンディ・ローパー『Money Changes Everything』のカバーで、トラック4は、ジョン・レノン『Happy Xmas (War Is Over)』のカバーである。

トラック1と2は新しく録音されたもので、トラック3と4は昔リリースしたLPレコードには収録されていたようだが、CD化はされていなかったものである。

以前からハイスタのカバーセンスには定評があったけど、このシングルではそれが存分に発揮されてると聴いてて思った。

どのカバーも良かったけど、自分は特に新録のトラック2『You Can’t Hurry Love』が気に入った。

The メロコアなカバーなんだけど、なんだろうこのハイスタにしか出せないグルーヴ感とかグッとくる感じは。『ANGRY FIST』あたりに入ってそうな、ナイスなパンクロックカバーだ。

スプリームスに女装したハイスタの3人がちょっとイチャついてるミュージックビデオも面白かった。MVはYou Tubeにアップされている。

さて、迫る2017年10月4日(水)に、ハイスタは『MAKING THE ROAD』以来、実に18年ぶりとなる4thアルバム『THE GIFT』をリリースする。14曲入りでボーナストラックありとのこと。

待ち遠しくとても楽しみなアルバムだ。ハイスタ好きの人は早く聴きたくてしょうがないことだろう。

written by 南無パンクロック 

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