LIE-DOWNの企画ライブを見に昨日、新宿紅布(レッドクロス)へ行って来た。
LIE-DOWNとサイコロチームの2マンライブ
この日は、LIE-DOWNとサイコロチームの2バンドによる対バンライブだった。
初めにLIE-DOWNが出て、次にサイコロチームが出て、次にまたLIE-DOWNが出るという、ちょっと変わったタイムテーブルだった。
新宿紅布には比較的高さのあるステージがフロア正面にあるが、この日はそのステージを使わないで、オーディエンスと同じ目線でやるフロアライブだった。
そのためいつも紅布で見ているライブとはまた違った趣があった。
LIE-DOWNのライブを見るのはこれで3回目である。
以前の記事「STANCE PUNKS企画、火の玉宣言Vol.41へ行ってきた(2)」で書いたように、初めてLIE-DOWNのライブを見たのは彼らがSTANCE PUNKS企画に出演していた時で、それまで全く知らないバンドだったが、演奏を聴いてファンになった。
1バンド目 LIE-DOWN
LIE-DOWNの最初のステージの1曲目は、忌野清志郎のカバーで『雨上がりの夜空に』であった。予想外の1曲目である。
LIE-DOWNにはどことなく清志郎の影響を感じさせるところがあったので、やっぱりそうなんだと納得した。
そのあとはLIE-DOWNのオリジナル曲が続々と演奏された。LIE-DOWNの音源は最近よく聴いていたので、ライブでやっている曲もすぐにわかったし、それだけ楽しさも増えた。
第1ステージ目から全開のロックンロールを見せつけたLIE-DOWN。それに応えるようにオーディエンスも頻りに拳を振り上げていた。
MCでボーカルの篠崎さんは、「ポールやストーンズはライブの時一回も水分を摂らなかったらしい。だから今日は俺も水分を摂らないでやっている」と話していた。ロックンロールスターへの憧れを感じさせつつも、冗談ぽく言う篠崎さんにクスッとさせられた。
2バンド目 サイコロチーム
LIE-DOWNの第1ステージ目が終わると、続いてサイコロチームがフロア前方に登場して来た。
サイコロチームは、バンド名を聞くのもライブを見るのも全部初めて。メンバーは見た感じLIE-DOWNのメンバーよりひとまわり下くらいでまだ若そうだった。
SGをかき鳴らすテンション高めなギターの眼鏡さんが一番目立っていた。他のメンバーは、上裸でときどき叫ぶドラマーと、ビートルズのポールっぽいベースを使っているベーシストと、アコギで弾き語るボーカルといった感じ。
ライブ中、ギターのSGが調子悪くなったみたいで弾きづらそうにしていたが、途中でLIE-DOWNのギタリスト、キムキムさんが出て来て、キムキムさんが使っているSGを眼鏡さんに貸してあげていた(キムキムさんのSGの鳴りは良すぎた)。
終始マイペースな感じだったサイコロチームのライブ。演奏的には粗削りな所もあったが、いろんなタイプの楽曲を持っているなと感じた。
MCでは「今日はLIE-DOWNに挟まれて嬉しい」と冗談ぽく言っていた。
3バンド目 LIE-DOWN(2ステージ目)
サイコロチームの後、再びLIE-DOWNが登場し、この日第2ステージ目となるライブが始まった。
前回以上に全開の勢いでライブアクトを繰り広げるLIE-DOWN。持ち曲のキラーチューンが次々と鳴らされる。
オーディエンスもLIE-DOWNの熱量に応えるように拳を振り上げレスポンスして会場は盛り上がりを見せた。
『overture』と『捧げる唄』が続いた展開にはグッと来た。どちらも好きな曲で、また繋げ方がカッコよかった。
キムキムさんが篠崎さんに肩車されながらギターソロを弾くシーンなんてめちゃくちゃロックロールだったし、テンション上がってサイコロチームの眼鏡さん(ギター)に口キスしてた篠崎さんはクレイジーだった。
駆け抜けるような第2ステージ目の本編が終わるや否や、オーディエンスからはお約束のアンコールが起きる。
上裸でワイルドに最登場してきたLIE-DOWNのメンバー。アンコールでは人気曲『L.U.V.YOU!L.U.V.YOU!』を披露した。最後の最後まで持てるもの全てを出し切るような、完全燃焼のパフォーマンスをだった。
ライブ後、LIE-DOWNが募っていた東北震災地域への支援金に募金して来た。そうしたら、LIE-DOWNのメンバーさんが直接、スタジオ録音のデモCDをくれたのでちょっと緊張したけど嬉しかった。
相変わらずLIE-DOWNのライブはものすごい熱量だった。とりわけ第2回目のライブの勢いにはすごいものがあった。ロックンロールの衝動を見せつけられたライブだった。
written by 南無パンクロック
コメント