[ライダウン企画『ウンコンドン4』を見に行った(3)のつづき]
JASKYのライブが終わって転換の時間、黙々とセッティングを終えたライダウンのメンバーがステージから一旦ハケると、会場の照明が落とされ、ラテンチックなホーンセクションとリズミカルなパーカッションが印象的な入場SEが流れ出した。
この日トップバッターでライブしたイギーポップカバーの時は、フロアにオーディエンスが20人いないくらいだったけれど、大とりのライダウンのライブが始まる頃には30人強のオーディエンスがフロアに集まっていた。
スピーカーからSEが流れる中、しばらく待っているとライダウンの4人がステージ脇から満を持して登場してきた。
大トリ LIE-DOWN
赤っぽいスキニーに縦縞のジャケットを上裸に直で羽織ったワイルドセクシーな感じのステージ衣装で登場して来たボーカルの篠崎さんが、開口一番「こんばんはー!ライダウンでーす!」と言うと、ロックンロールキラーチューンな『overture』が一曲目に繰り出された。
『overture』は、ライダウンの中でも代表的な曲で僕も大好きな曲であるが、ライブの一曲目から聴けるとは思ってなかったので、良い意味で意表を突かれたし、のっけからのトップギア感と気合い度をライダウンからひしひしと感じた。
いつものライダウンのライブの流れでは『overture』のあと『捧げる唄』が決まって続くのだが、僕はこの2曲のキラーチューン展開がすごくカッコイイなと思っていて、この日も『overture』あと来るかなと期待していたら、期待通り『捧げる唄』のイントロが鳴らされたのでとてもグッときた。
『捧げる唄』の冒頭でジャケットを脱ぎ去りマイク線を口に加えるいつもの振り切れたパフォーマンスを見せる篠崎さん。「最後までよろしくー!」と言ってから勢いよくかつグルーヴィーに『捧げる唄』がかき鳴らされた。
曲の間奏のところで自らスキニーを下ろすようなしぐさをしつつ、ちょっと半ケツ状態になっている篠崎さんからは、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロト(ex. THE BLUE HEARTS、THE HIGH-LOWS)のパンクなパフォーマンスを彷彿とさせるものを感じた。
続いて3曲目は、冒頭の「簡単には決まらねえな~」のフレーズがブルーハーツの「僕の右手を知りませんか~」によく似ているキャッチーナンバー『ハイローラー』が演奏された。
『ハイローラー』まで3曲続いたあとはMCタイムになって、「こんばんはー、ライダウンです、イェーイ!ウンコンドン4へようこそ」と篠崎さんらしい挨拶がされつつ、「イギーポップっぽいってよく言われるからやりました」とイギーポップをカバーした経緯を話したりしていた。
また、「イギーポップはちゃんとしてる。」とカバーした感想を話していて、イギーポップは演奏上けっこう難しいことをやっていることを明かしていた。
MCの最後で「来てくれてありがとー!」と言って次の曲『CHANGES』のイントロが鳴らされた。(つづく)
written by 南無パンクロック
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