SET YOU FREE SUMMER FESTA 2014を観に行った感想(3)

音楽フェス2 SET YOU FREE

10バンド目 騒音寺

 ザ50回転ズで盛り上がった後、次に登場したのは京都のロックンロールバンド騒音寺。今年で結成20周年を迎えるベテランバンドだ。
 騒音寺のライブを見るのは2回目。前に見て「演奏上手いな~」「キャラ濃いな~」「キャッチーな曲多いな~」て感じの(好)印象だったから、この日も愉しみなバンドの一つだった。
 必殺仕事人的なSEでメンバー登場。ボーカルのNABEさんが「ウーィエー!」とオーディエンスを煽りつつ、ライブが始まった。
 一曲終えてNABEさんのMCタイム。「セッチューフリー、こんな気持ちいいイベントはないね!なんせ首振りDollsがワッフルを焼いてる」と会場の笑いを誘ってた。
 オーディエンスはそれなりに盛り上がってたけど、まだまだNABEさん的には盛り上がりが足りん!といった感じでややご不満そうなシーンもあった。
 フロアの真ん中あたりからステージを見てたけど、さすがに一つ前のザ50回転ズは人気が凄かったので、比べるとオーディエンスの入りはやや寂しく感じた。
 騒音寺の曲、相変わらずキャッチーなロックンロールナンバーが多かったから、あまり曲を知らない自分でもかなり愉しく聴けて良かった。

11バンド目 KiNGONS

 次は、ヨーロッパツアーから帰ってきたばかりのKiNGONS。この日は帰国後初のライブとのこと。セッチューフリーは4年連続4回目の出場である。
 この日のSEはKiNGONSお馴染のサッカーソングではなく、聴いたことのないハードロック調なSEだった。前のめりなKiNGONSサウンドをかき鳴らしながら勢いよくライブが始まると、圧倒的ポップなパンクチューンが次々と繰り出された。息の合ったKiNGONSらしいフォーメーションプレイは、この日のステージでも光っていた。「言いたいことがありすぎる」と話すBeeBeeさんは、セッチューフリーへの思いをMCで熱く語ってた。大好きな『COME TO RISE』も聴けたので大満足。

12バンド目 四星球

 トリ前は徳島のコミックバンド四星球。入場SEは爆風スランプの『リゾ・ラバ』、選曲センスあたりも流石だと思う(笑)
 一曲目始まる前からトークと仕込みのネタで笑いを取りつつ、演奏が始まるとオーディエンスを巻き込んでいくいつもの四星球スタイルで、面白おかしなステージを繰り広げた。この日も演奏してた『クラーク博士と僕』『ミスターコスモ』あたりは、一度聴いたら忘れられないような曲だなぁと改めて思った。
 MCでは、この前四星球のライブの様子がNHKで放送されたことを話してた。実際には四星球のライブ映像はテレビで使えるところがほとんどなくて、大部分カットされていたそうである。シンガーの北島さんは「国が認めた」と豪語していた(笑)
 四星球の対バン相手として今まで回数的に一番多かったのが大トリのセクマシらしく、セクマシのキーボードのアキラさんが今回脱退することに寄せて、北島さんは前座のつもりでやっていると話していた。

13バンド目 セックスマシーン

 SET YOU FREE SUMMER FESTA 2014の大トリは、セッチューフリー常連バンドのセックスマシーン(昨年のセッチューフリーではスケジュールの都合で、トップバッターだった)だ。今年脱退することを決めたキーボードのアキラさんにとっては、最後のセッチューフリーサマーフェスタのステージである。
 オーケストラ風なSEに続けてBon Joviの『You Give Love A Bad Name』に乗せてメンバーが登場。ボーカルのモーリーはのっけからの全力投球のMCで「ゲストボーカルが歌わなければ、俺も歌わない」とオーディエンスを煽りつつ笑いを取っていた。一曲目『君を失ってWOW』から演奏が始まると、多くのオーディエンスがシンガロングしたりしてセクマシのステージングに応えていた。
 途中モーリーがステージから降りてきて、ロビーからライブ見てなかった客を引き連れて来ては、半ばむりやりシンガロングさせてて可笑しかった(あれはモーリーのキャラだから許される?のかも)
 『頭の良くなるラブソング』でライブ本篇が終わると、アンコールでは『遊び足りない』が演奏された。そのあとで、今回のセッチューフリーに出演したバンドマンが沢山ステージに出て来て、もう一度大勢で『君を失ってWOW』がシンガロングされた。こうして全てのライブが終了し、SET YOU FREE SUMMER FESTA 2014の幕も閉じた。

 今年のセッチューフリーは、一昨年や昨年よりも客の入り的に多かったようで、例年以上の会場の熱気も実感として感じた。また来年もカッコいいバンドが沢山出るイベントになることを期待したい。

written by 南無パンクロック 

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