WANIMA、ライブハウスから全国区へ——その軌跡を振り返る

WANIMA風イラスト WANIMA
バンドコラム
<span class="fz-12px">南無P</span>
南無P

リ―ホー!ニーハオ!南無パンクロック(@NAMUPUNKROCK)です。

ここ最近、WANIMA(ワニマ)の人気がものすごい勢いで拡大している。

テレビやラジオ、CMはもちろん、音楽フェスでも引っ張りだこ。

まさに全国区のバンドとして、名実ともにトップクラスの存在となった。

初めて見たWANIMAは、まだ無名のバンドだった

新宿アンチノックのカラフルな看板/DRADNATS/NOT A NAME SOLDIERS/WANIMA
新宿ANTIKNOCK店頭の看板(2014年4月5日撮影)

自分がWANIMAを初めて知ったのは、彼らがまだ今ほど知られていない頃だった。

きっかけは、DRADNATSの3rdアルバム『MY MIND IS MADE UP』のリリースツアー初日、新宿アンチノックでのライブだ。

その日の対バンは、WANIMANot A Name Soldiers。メインはもちろんDRADNATSで、自分も彼らを目当てにアンチノックへ向かった。

ライブハウスには開演前から多くのファンが集まっていたが、WANIMAの名前を知っている人は少なかったと思う。

ハイスタを彷彿とさせるサウンドに惹かれる

トップバッターとして登場したWANIMAは、3ピース編成。メロコアサウンドなバンドで、特にベースボーカルであったことが印象的だった。

そのせいか、第一印象として「ハイスタの影響を受けているバンドなのかな」という感想を持った。

サウンドはスピード感のあるメロディックパンクがベースで、ところどころレゲエっぽい要素が感じられる。

どこか90年代のパンクロックを思い起こさせるような懐かしさと、彼ら独自の勢いがミックスされたような不思議な魅力があった。

圧倒的なMC力とステージパフォーマンス

ライブ会場のイラスト

特筆すべきは、MCの巧みさとテンションの高さだ。特にベーシスト兼ボーカルのキャラクターが強烈で、笑いを交えながらも観客を一気に引き込んでいく。

ただ元気なだけでなく、好感の持てるテンションというのがポイントだったと思う。盛り上げ役としてのポテンシャルは、その時点で既に光っていた。

ライブを見て「もっと曲を聴いてみたい」と思ったものの、その場でCDを買うまでは至らなかった。でも、帰宅後にYouTubeで調べて見つけたのが「THANX」という曲だった。

初期代表曲「THANX」に感じたポテンシャル

ライブでも演奏されていた「THANX」を改めて聴いてみて、強く心に残った。ストレートな日本語詞に、疾走感のあるメロコアサウンド。どことなくモンゴル800を思わせる部分もあり、自分好みの曲調だった。

あのライブを見てWANIMAを気に入ったのは、きっと自分だけではなかったはずだ。けれども当時は、数あるインディーズバンドの一つという認識に過ぎなかった。

あの頃のWANIMAが、今や大型フェスのメインステージに立ち、CMやテレビにも登場する存在になったのだから、驚きとともに感慨深い。

ブレイク後の快進撃と「THANX」の新MV

弾いてみたのイラスト

バンドが売れ始めた後、「THANX」のMVも新たに撮り直されてYouTubeに公開された。

ブレイク後は出す曲出す曲が次々とヒットし、YouTubeでの再生数もすごい勢いで伸びた。

テレビCMやドラマ主題歌としても楽曲が使われ、彼らの名前は音楽ファン以外の層にも浸透していった。

ライブハウス育ちのバンドがここまで一般層に広がるのは、簡単なことではない。それだけWANIMAの音楽には、広い層に刺さる魅力があるということだろう。

ハイスタとは違うけれど、似たような熱さ

WANIMAの快進撃を見ると、どうしてもHi-STANDARD(ハイスタンダード)を思い出してしまう。同じくライブハウスから火が付き、パンクシーンを牽引してきた存在。

もちろん、ハイスタは日本のパンクロックにおいて特別な存在であり、単純な比較はできない。しかし、バンドの勢いという点では、WANIMAにもそれに通じるものを感じる。

一番好きな曲は「1106」——WANIMAらしさが詰まった名曲

CDプレーヤーのイラスト

個人的にWANIMAの楽曲の中で一番好きなのは「1106」だ。感情を揺さぶる泣きのメロディーと、温かくて優しい歌詞。ライブで聴くと、自然と胸に込み上げてくるものがある。

この感じは、WANIMAにしか出せない。彼ら独特の「熱さ」と「優しさ」が同居する世界観。それが、多くの人の心を掴んでいる理由だと思う。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

written by 南無パンクロック 

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