ここ最近WANIMA(ワニマ)の人気がすごい。
ライブハウスから一気に全国区のバンドになった感がある。
WANIMAを初めて知ったのは、まだ売れる前。
DRADNATSの3rdアルバム『MY MIND IS MADE UP』のリリースツアー初日、新宿アンチノックでWANIMAは対バンとして出ていた。
その日、DRADNATSの対バンはWANIMAとNot A Name Soldiersの2バンドだった。
リリースツアー初日ということで、メインはもちろんDRADNATS。
自分は彼らを見るためにアンチノックへ行った。きっと同じような人は多かったと思う。
早い時間から来ていたので、トップバッターのWANIMAのライブも見れた。
それまでWANIMAは名前すら知らなかったし、初見だった。
3ピース編成でメロコアっぽいサウンド、それにベースボーカルだったから、ハイスタの影響を受けてるバンドかなという印象だった。
曲調はメロディックで早いパンクロック。アレンジではちらほらレゲエっぽいところもある。
ハイスタとはまた少し違うノリを感じたけれど、どことなく90年代のパンクロックシーンを彷彿とさせるものがあった。
MCはキャラの濃いベーシストさんの独壇場。とにかく元気いっぱいだ。
それも好かれる感じのハイテンションなので、盛り上げ役として光るものを感じた。
CDを買うほどではなかったけれど、もっと曲を聴いてみたいと思った。
YouTubeに「THANX」という曲がアップされていた。
ライブでもやっていた曲で、改めて聴いてみた。
メロコア調なサウンドにストレートな日本語詞。
どことなくモンパチを思わせるものがあった。好きな感じの曲だった。
DRADNATSと対バンした時は、それほど沢山WANIMAのオーディエンスはいなかったと思う。
けれどそのライブを見てWANIMAを気に入ったオーディエンスは、きっと自分だけではなかっただろう。
その時の自分にとってWANIMAは数多いるインディーズバンドの一つに過ぎなかった。
そのWANIMAが、今やフェスでは引っ張りだこの超売れっ子バンドになったのだから、今思うと面白い。
それだけWANIMAの音楽に魅力があったということだけど、初めて見た時はここまでブレイクするなんて正直予想出来なかった。
バンドの活動が大きくなるにつれて「THANX」のMVも新バージョンがアップされた。
その後は出す曲出す曲ヒットしているし、You Tubeでの動画再生回数もすごい伸びである。
また、テレビではCMソングなんかにもよく使われている。
ライブハウスから人気に火が付いたハイスタンダードとは、似ているようでまた違うけれども、勢い的な部分では少し似ているのかもしれない。
ハイスタはパンクシーンにおいて特別な存在なので、比べるのもナンセンスであるが、たしかにここ最近のWANIMAの勢いはすごい。
自分としてもWANIMAのようなパンクロックバンドが売れたのはうれしい。
彼らの曲では「1106」が一番好きだ。
泣きのメロディーとそこに乗っかる温かい歌詞が素晴らしい、名曲だと思う。
この感じはきっとWANIMAじゃないと出せないものだろう。
written by 南無パンクロック
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