WANIMAのインディーズ時代のライブを新宿ANTIKNOCKで見た

WANIMA(新宿ANTIKNOCK) 日本
WANIMA(新宿ANTIKNOCK)

2022年にリリースされたMONGOL800(略してモンパチ)とのスプリットEP「愛彌々(あいやいや)も記憶に新しい、人気バンドWANIMA

筆者は9年ほど前に、新宿ANTIKNOCK(アンチノック)というライブハウスで、一度だけインディーズ時代のWANIMAのライブを観たことがある。

当時から勢いのあったWANIMA

WANIMAのライブを観たのは、メロコアバンドDRADNATS(ドラッドナッツ)の『MY MIND IS MADE UP』ツアー初日だった。

当時、あのHi-STANDARD横山健がプロデュースし、PIZZA OF DEATH RECORDSからリリースされることになったDRADNATSの3rdアルバム『MY MIND IS MADE UP』は、ジャパニーズメロコアシーンの注目を集めていた。

筆者は、あの日そのDRADNATSのライブを観るために新宿アンチノックに行ったのだが、たまたま対バンでWANIMAが出演していた。
(ちなみにDRADNATSのギターボーカルKIKUOは、当時アンチノックのスタッフだった。と記憶している)

まだ無名だったWANIMAだが、そのライブを見ていると、すでに惹きつけられるものがあった。

特にベースボーカルKENTAは、その存在感が圧倒的だった。

彼がライブ中に見せた弾けんばかりテンションは、会場全体を巻き込んで、その温度をアゲていく勢いがあった。

またリスナーとして聴いたときに響いてくる声質も有しており、左利きベースを弾きながら熱唱する姿には一種のオーラを感じた。

MCタイムでは、メンバーをいじったりしながらも、親しみを感じさせるトークをしていた印象がある。

あの時すでに今のメンバーの3人だったかと思うが、ステージでは明らかにKENTAのパッションがバンドを引っ張っているように見えた。

ギターのKO-SHINとドラムのFUJIは、KENTAの勢いに任せてついて行ってみよう、という感じに見えた。

メロコアど真ん中な曲調と、日本語詞というスタイルで、モンパチに少し近い感じのするバンドだった。

WANIMAは、当時からメロディー性バンドで鳴らす音の勢いを活かした曲が多かった印象である。

やはり彼らのソングライティングはとても素晴らしかった。あの後シーンで爆発的に人気が出て、おお!っと思うと同時に「そりゃ人気出るよな」とも思った。

WANIMAのおすすめ曲

筆者が聴いた中で、特におすすめしたいWANIMAの曲は、

 ・シグナル
 THANX
 CHARM
 1106
 Hey Lady

これら6曲である。

どれも名曲だが、特に「1106」はWANIMA史上最高の名曲と思ったりする。この曲の歌詞には日本語ならではの趣きや温かみを感じる。

シグナル」は、元々NHKの番組『18祭(18fes)のために作られた若者向けの曲らしいが、そんなことを知らずに初めて聴いた時に、とてもいい曲だと思った。

「CHARM」も励まされる歌詞の本当にいい曲だし、「Hey Lady」はライブの時やドライブしてる時なんかに聴きたい激アッパーなナンバーだ。

THANX」はインディーズ時代からあった曲で、これは当時のWANIMAの代表的な曲だった印象で、ライブを見た時にも演奏していた。

今YouTubeで公開されている「THANX」のビデオクリップは、WANIMAがPIZZA OF DEATH RECORDSに所属して後に改めて作られた新しいバージョンのビデオクリップだったと思う。

当時、今のビデオクリップとは違う古いバージョンのビデオクリップを見たような記憶がある。その時は、まだバンドWANIMAがほとんど世に知られていないような再生回数だった。

新宿アンチノックのカラフルな看板/DRADNATS/NOT A NAME SOLDIERS/WANIMA
新宿ANTIKNOCK店頭の看板(2014年4月5日筆者撮影)

PIZZA OF DEATH RECORDSからデビューを果たしたWANIMA

あのライブの時のKENTAのMCでは、DRADNATSがPIZZA OF DEATH RECORDSからアルバムリリースすることを盛大に祝福していたが、あの後で自分たちがPIZZA OF DEATH RECORDSからデビューできたことは、本当に嬉しかったであろう。

なにしろあのHi-STANDARDが作った、キッズにとって憧れのパンクロックレーベルなのだから。

written by 南無パンクロック 

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