6月9日はなぜ「ロックの日」?STANCE PUNKSからELLEGARDEN、台湾へ

夕暮れの台北を背景に置かれたギターケースとアンプのイラスト ELLEGARDEN
<span class="fz-12px">南無P</span>
南無P

リ―ホー!ニーハオ!南無パンクロック(@NAMUPUNKROCK)です
今日という日~、忘~れない、ロックの日記念日~♪

6月9日は「ロックの日」。

言うまでもなく、6(ろっ)+9(く)という日本語の語呂合わせです。

日本にいると何となく当たり前に感じる「6月9日=ロックの日」。

でも、これってよく考えると、日本語だから成立する「ロックの日」なんですよね。

黄色のエレキベース

言語が変われば、6も9も「ロック」とは読めない。

ロックという音楽は世界中に広がっているのに、「6月9日=ロック」という言葉遊びは、そのままでは国境を越えられない。

では、中国語ではどうなるのでしょうか。


中国語では「ロックの日」にならない理由

漢語大辞典を読むサブカル女子

もしこれが中国語だったらどうでしょう。

中国語では、6は「六(liù/リウ)」、9は「九(jiǔ/ジウ)」と読みます。当然ながら、「6+9=ロック」という語呂合わせにはなりません。

つまり、「6月9日=ロックの日」という発想そのものが、日本語の音から生まれたものなんですよね。

では、中国語で「ロック」は何と言うのか。

台湾などで使われる繁體字では、ロック音楽は「搖滾樂(yáogǔn yuè)」。略して「搖滾」とも言います。

台湾の教育部辞典でも、Rock Music/Rock and Roll の中国語訳として「搖滾樂」が掲載されています。

さらにパンクは、台湾では「龐克(pángkè)」と表記されることが多く、中国大陸では「朋克(péngkè)」という表記も一般的です。

同じロックやパンクを聴いていても、言語が変わると、呼び方までこんなに変わる。

ちなみに中国大陸では、1993年3月26日にロック・コンピレーション『摇滚北京』の首発式が行われ、その年、ファンや記者、音楽業界関係者らによって3月26日が「中国摇滚日」とされたと伝えられています。

日本の「6月9日=ロック」のような語呂合わせではなく、中国ロック史上の出来事に由来する記念日です。

一方、台湾については、今回確認した範囲では、日本の6月9日や中国大陸の3月26日に相当する、広く定着した固定の「搖滾日」は確認できませんでした。


6月9日といえば、STANCE PUNKSの「ロックの日」

ドライブする動物たち

さて、「6月9日=ロックの日」と聞いて、自分が真っ先に思い出すバンドが、STANCE PUNKS(スタンスパンクス)です。

STANCE PUNKSは、6月9日に「ロックの日」と銘打ったライブイベントを長年開催してきました。

公式プロフィールによれば、もともとは下北沢屋根裏で行われた無料ライブで、その後は川崎CLUB CITTA’へ。2012年からは横浜Bay Hallに会場を移し、「ロックの日〜SAVE THE NIPPON〜」として開催が続けられています。

つまり、「6(ろっ)+9(く)」という日本語の語呂合わせが、STANCE PUNKSにとっては実際に人が集まるライブの日になっていたわけです。

自分がこの「ロックの日」そのものを観に行ったかどうかは、今となっては記憶がはっきりしません。

ただ、STANCE PUNKSをライブで観た記憶は、ちゃんと残っています。

昔のブログを掘り返してみると、2013年、結成15周年を迎えたSTANCE PUNKSを渋谷CLUB QUATTROまで観に行った記録が出てきました。

▶ STANCE PUNKS結成15周年ライブを観に渋谷クラブクアトロへ行った

昔の自分の記事を読み返すと、あの頃のライブハウスの汗や熱気まで、少しずつ蘇ってきます。


STANCE PUNKSからELLEGARDENへ

サンバースト・レスポールと稲妻

2023年、STANCE PUNKSは結成25周年を迎えました。

そしてSTANCE PUNKSから連想するバンドの一つが、ELLEGARDENです。

STANCE PUNKSとELLEGARDENは、同じGROWING UP所属で、2000年代には実際にライブでも何度も交わっていました。

そんなELLEGARDENは2018年に活動を再開し、2022年12月には『ELEVEN FIRE CRACKERS』以来、16年ぶりとなるフルアルバム『The End of Yesterday』をリリースしました。

「16年ぶり」という時間の長さを考えると、STANCE PUNKSが25周年を迎えたこととあわせて、2000年代から聴いてきた身としては、なかなか感慨深いものがあります。


16年ぶりのアルバムで印象に残った「Strawberry Margarita」

『The End of Yesterday』の中で、自分が特に印象に残ったのが「Strawberry Margarita」です。

ELLEGARDEN – Strawberry Margarita

タイトルだけ見ると、どこか軽やかで爽やかな曲を想像します。

でも実際に聴いてみると、単純に明るいだけではない。

ELLEGARDENらしい疾走感がありながら、どこかノスタルジックで、少し胸を締め付けるような感覚があります。

16年ぶりのフルアルバムで、昔のELLEGARDENをそのまま再現するのではなく、今の彼らとして鳴らしている感じが、自分には印象的でした。

ELLEGARDENのおすすめ曲については、こちらの記事でもまとめています。
▶ ELLEGARDENのおすすめ曲6選|20年以上聴いてきたファンが選ぶ名曲


台湾っぽく見えた「Strawberry Margarita」のMV、実は沖縄だった

「Strawberry Margarita」のMVを初めて観たとき、自分はどこか台湾っぽい空気を感じました。

古い街並みや看板、南国っぽい光景もあって、「これ、台湾で撮ったのかな?」と思った記憶があります。

ところが改めて調べてみると、MVのロケ地は台湾ではなく沖縄でした。

公開当日に転載されたMVのStaff Creditには、「A&W OKINAWA」「TRY Resort Club」「Tripshot Hotels KOZA」がロケ地として記載されています。

Tripshot Hotels Kozaは沖縄市・コザにあり、TRY Resort Clubは恩納村のMission Beachを運営していることから、MVが沖縄県内の複数の場所で撮影されたことが分かります。

台湾だと思って見ていたものが、実は沖縄だった。

でも考えてみると、沖縄と台湾は地理的にも近く、亜熱帯の光や街の空気にどこか似た印象を受けることがあります。

自分がMVを見て台湾を連想したのも、まったく突拍子もない話ではなかったのかもしれません。


ELLEGARDENと台湾のつながり

ELLEGARDENには、台湾とのつながりもあります。

2019年には台湾で開催された「FireBall Fest. 火球祭」に出演。エルレとしては、初の台湾公演でした。

2019 FireBall Fest. 火球祭 ELLEGARDEN出演告知ビジュアル
2019 FireBall Fest. 火球祭 ELLEGARDEN出演告知。出典:公式Facebook


さらに細美武士は、それ以前から台湾のパンクバンド・滅火器(Fire EX.)の楊大正(Sam)と交流があり、共同制作やライブでの共演も重ねてきました。

このあたりを掘っていくと、それだけで一本の記事になりそうなくらい話が広がります。

細美武士と台湾、そして滅火器とのつながりについては、また別の記事であらためて掘ってみたいと思います。

ELLEGARDENが海外でどう聴かれてきたのかについては、インドネシア編でも掘っています。
▶ ELLEGARDENはインドネシアでどう聴かれていた?


「69=ロック」は日本語だけ。でもロックは国境を越える

6月9日が「ロックの日」になるのは、6(ろっ)+9(く)という日本語の語呂合わせがあるからです。

中国語にすれば、この語呂合わせは成立しません。

それでも自分にとって6月9日は、STANCE PUNKSの「ロックの日」を思い出す日であり、そこからELLEGARDENへ、さらに台湾へと話がつながっていきました。

言葉が変われば、「ロック」という呼び方も変わる。語呂合わせだって通じなくなる。

でも、STANCE PUNKSとELLEGARDENが昔からライブでつながり、ELLEGARDENが台湾で鳴らされ、細美武士と滅火器が国境を越えて交流してきたように、音楽そのものは言葉よりずっと軽々と境界を越えていく。

「69=ロック」は日本語だけ。
でも、ロックは日本語だけのものじゃない。

6月9日になると、そんな当たり前のことを少し考えたくなります。


<span class="fz-12px">南無P</span>
南無P

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ほ~そみ~たけ~し~好き~(^^♪

written by 南無パンクロック 

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