
リ―ホー!ニーハオ!南無パンクロック(@NAMUPUNKROCK)です
WANIMAが本番前に「STAY GOLD」をやっていた。
MONGOL800が「NEW LIFE」をカバーしていた。
2015年6月20日、幕張メッセで開催されたSATANIC CARNIVAL’15(サタニックカーニバル2015)。自分はその会場にいた。
2025年の今、細かな曲順や移動の順番はかなり忘れている。
なのに、別々のバンドが演奏したHi-STANDARDの二曲は残っていた。
以前の記事では、どちらも「やっていたような気がする」という書き方だった。今回、2015年当時のライブレポートを調べ直したら、二つとも記録に残っていた。
ああ、やはりやっていたんだ。
今回は、その記憶を出発点に、当日の出演者やタイムテーブルも確かめながら、10年前のサタニックを振り返ってみたい。
※この記事は、2015年当時の記憶と旧記事をもとに、2026年に公式資料・同時代のライブレポートを確認して再構成したものです。表示上の公開日は、SATANIC CARNIVAL’15から10年となる2025年6月20日に設定しています。
2015年6月20日、一人で幕張メッセへ

この日は一人で行った。
幕張メッセへ行くのは初めてだったけれど、最寄り駅に着くと、それっぽい人がたくさんいた。
その流れについていくと、地図を見なくても会場にたどり着けた。

オープニングから参加して、トリのFACTの途中まで観た。
ただし、ずっとライブを観続けていたわけではない。以前の記事にも、疲れて会場内にずっとはいられなかったと書いている。とにかく規模が大きく、人が多かった。

まず、あの日の基本情報を整理しておく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公演名 | SATANIC CARNIVAL’15 presented by PIZZA OF DEATH RECORDS |
| 開催日 | 2015年6月20日(土) |
| 会場 | 千葉・幕張メッセ 国際展示場9〜11ホール |
| 主催 | PIZZA OF DEATH RECORDS |
| 開催回数 | 2014年に始まり、この年が第2回 |
| ステージ | SATAN STAGE/EVIL STAGE |
| 出演 | 全23組。オープニングアクトはSHIMA |
| 動員 | 約1万7000人(当時のReal Soundの報道による) |
2015年の公式アーカイブや当時のReal Soundのレポートを見ると、一日で約10時間にわたるイベントだったことが分かる。
そりゃ、全部は観られない。
WANIMAがサウンドチェックで「STAY GOLD」を演奏していた
この日について、まず思い出すのがWANIMAの「STAY GOLD」だ。
本番の曲順ではなく、サウンドチェックのときにハイスタをやっていたという記憶だった。
調べてみると、2015年7月掲載の激ロックのライブレポートに、リハーサルでHi-STANDARDの「STAY GOLD」を演奏したことが記されている。BARKSの同時代レポートにも、サウンドチェックでの演奏として記録されていた。
自分の曖昧な記憶と、当時その場を取材した人の記録がつながった。
これはちょっと嬉しい。

当日のWANIMAはEVIL STAGEに出演。激ロックによれば、本編は「Hey lady」で始まり、新曲として「いいから」を披露し、最後は「1106」だったという。
ここは資料を読んで確認した部分だ。自分が今でもはっきり覚えているのは、その本編より前の「STAY GOLD」の方である。
1stフルアルバムが出る前のWANIMAだった
今回あらためて日付を見てみると、この日は『Are You Coming?』の発売前だった。
PIZZA OF DEATHの作品情報によると、発売日は2015年11月4日。サタニックは、その約4か月半前になる。
自分は前年の2014年4月5日にも、新宿ANTIKNOCKでWANIMAを観ている。DRADNATS『MY MIND IS MADE UP』のツアー初日で、そのときのことはWANIMAを初めて観た日のライブレポートに書いた。
新宿のライブハウスで観たバンドを、翌年には幕張メッセで観ていた。
10年後の今、自分の記事を読み返すと、WANIMAを聴いてきた時間も、こうして具体的な日付でつながっていく。
MONGOL800の「NEW LIFE」も、記憶違いではなかった
もう一つは、MONGOL800が演奏したHi-STANDARDの「NEW LIFE」。
以前の記事では、「モンパチは『NEW LIFE』のカバーをやってた気がする」と書いていた。
これも、ちゃんと記録があった。
2015年7月1日公開のBARKSのレポートによると、MONGOL800は「あなたに」「小さな恋のうた」などを演奏し、最後に「NEW LIFE」をカバーしている。
曲をやっていた記憶は自分のもの。「最後の曲だった」という位置づけは、今回資料で確かめたことだ。

WANIMAは本番前に「STAY GOLD」。MONGOL800は本編の最後に「NEW LIFE」。
出演者一覧にHi-STANDARDの名前はない。それでも、同じ一日に、別のバンドの演奏でハイスタの曲を聴いていた。
しかも、ここはPIZZA OF DEATHのフェスで、Ken Yokoyamaも出演していた。
今振り返ると、この二曲の記憶は、ずいぶんサタニックらしいところに結びついていると思う。
ハイスタの曲をほかの人が演奏する面白さについては、ハイスタの名曲をカバーした人たちでも書いている。
Ken Yokoyama、KEMURI、BACK LIFTを観た
もちろん、覚えているのはカバー曲だけではない。
Ken Yokoyamaを観たことも、この日の大きな記憶だ。
Hi-STANDARDから横山健を知り、Ken Yokoyamaも長く聴いてきた。ただ、何十本もライブに通ってきたようなファンではない。だから、まず「観られて嬉しいな」という感じだった。
そして、横山健という人の存在感が大きかった。
細かな曲順より、そちらが残っている。このときの印象や、長く聴いてきた曲の話は、Ken Yokoyamaを聴いてきて、今も残っている曲たちにまとめた。

当日の資料によれば、Ken Yokoyamaは10-FEET、FACTとともにトリプルヘッドライナーを務めていた。BARKSには「Punk Rock Dream」で始まり、「I Won’t Turn Off My Radio」などを演奏したことが記録されている。
KEMURI、BACK LIFTも観た。
以前の記事では、ほかに10-FEET、04 Limited Sazabys、SHANK、怒髪天、HAWAIIAN6、オープニングアクトのSHIMAなども、印象に残ったバンドとして挙げていた。
ただ、それぞれを何曲目から何曲目まで観たのかは、もう分からない。
二つのステージでライブが進んでいたし、自分も途中で休んでいる。出演者一覧を見て思い出すことと、一曲ずつ演奏を覚えていることは、やっぱり違う。
FACTを観たのは、2015年の解散発表後だった
FACTについては、以前の記事に「トリのFACT途中まで見た」と残している。
最後まで観届けたわけではない。
そのうえで今回確認しておきたかったのが、2015年のFACTがどの時期にあったかということだ。
FACTは同年4月28日に、年内での解散を発表していた。公式の「重要なお知らせ」にも、その言葉が残っている。
サタニックへの出演は、その約2か月後だった。
さらに開催前の公式「VOICE Vol.02」では、プロデューサーのI.S.Oが、FACTの存在を観客の心に残したいという思いから、イベントの締めくくりを頼んだことを説明している。
解散発表後のFACTに大トリを託すという意図は、当時すでに主催側から示されていた。
当時の自分がそこまで意識して観ていたかは覚えていない。それでも、あの日のFACTを途中まで観ていたという記憶に、今は具体的な背景が加わっている。
SATANIC CARNIVAL 2015の出演者・タイムテーブル

ここで、当日のラインナップも残しておきたい。
以下は公式タイムテーブルに掲載された開始予定時刻と出演順。当日の実際の進行時刻や、自分が観た順番を示すものではない。
SATAN STAGE:全9組
| 開始予定 | 出演者 |
|---|---|
| 11:30 | OVER ARM THROW |
| 12:30 | ROTTENGRAFFTY |
| 13:30 | KEMURI |
| 14:30 | coldrain |
| 15:30 | MONGOL800 |
| 16:30 | Fear, and Loathing in Las Vegas |
| 17:40 | Ken Yokoyama |
| 19:00 | 10-FEET |
| 20:20 | FACT |
EVIL STAGE:オープニングアクトを含む全14組
| 開始予定 | 出演者 |
|---|---|
| 11:00 | SHIMA(オープニングアクト) |
| 11:30 | Crystal Lake |
| 12:05 | BACK LIFT |
| 12:40 | BUZZ THE BEARS |
| 13:15 | WANIMA |
| 13:55 | HAWAIIAN6 |
| 14:30 | RADIOTS |
| 15:15 | G-FREAK FACTORY |
| 15:50 | locofrank |
| 16:50 | 怒髪天 |
| 17:25 | The BONEZ |
| 18:15 | 04 Limited Sazabys |
| 18:50 | GOOD4NOTHING |
| 19:35 | SHANK |
名前を並べると、やはりすごい。
メロコアやスカパンクだけでなく、ハードコアやラウドロックのバンドもいる。そして、この顔ぶれを一日で組んでいた。
公式の説明によると、EVIL STAGEはステージ全体を左右に動かして転換する仕組みだったという。出演間隔の短さにも、ちゃんと理由があった。
なお、本文で触れた演奏曲は、自分の記憶と同時代レポートで確認できる範囲に限っている。全出演者の完全なセットリストを再現したものではない。 とくにWANIMAの「STAY GOLD」は、本編ではなくサウンドチェックでの演奏として区別しておきたい。
資料を読み直すと見えてくる、2015年という時期
04 Limited Sazabysは『CAVU』を出したばかり
今の感覚で出演者一覧を見ると、つい、その後の活動も重ねてしまう。
でも、この日の04 Limited Sazabysは、1stフルアルバム『CAVU』を出して間もない時期だった。日本コロムビアの作品情報によれば、発売日は2015年4月1日。この作品でメジャーに進出している。
WANIMAは『Are You Coming?』の発売前。フォーリミは『CAVU』でメジャーに進出した直後。FACTは年内での解散を発表した後。
こうして日付を置き直してみると、同じ一日に集まっていたバンドが、それぞれ違う節目にいたことが分かる。
2015年の出演者一覧を、10年経って見返す面白さは、このあたりにもある。
自分の記憶には薄い、EVIL STAGEの照明トラブル
当日の出来事でも、自分が鮮明に覚えていないことはある。
公式サイトの開催後の報告には、HAWAIIAN6の途中から、RADIOTSを挟み、G-FREAK FACTORYの途中まで、EVIL STAGEの照明がダウンしたと書かれている。
その間は作業用の明かりでステージを照らし、バンドは演奏を続けたという。
これは今回、資料を読み直して確かめたことだ。自分がその場面をどこから観ていたか、どう感じたかまでは書けない。
ただ、開催後の主催者が、この状況で演奏を続けるバンドと観客に支えられたことを記し、サタニックを「ライブハウス」として振り返っていたのは興味深い。
大きな会場で何が起きていたのか。当日の記録は、自分の覚えていない部分も残してくれている。
全部は覚えていない。でも、この二曲は残っていた

出演者も、曲順も、会場の仕組みも、資料を読めばかなりのところまで確かめられる。
一方で、なぜ自分がその場面を覚えているのかは、資料には書いていない。
WANIMAのサウンドチェックで聴いた「STAY GOLD」。
MONGOL800が演奏した「NEW LIFE」。
いろいろなバンドを観た一日の中で、別々のバンドが鳴らしたハイスタの曲が、二つとも残っていた。長くハイスタを聴いてきた自分らしい記憶だな、と今は思う。
会場の造りより、本番前に鳴った一曲の方を覚えている。
会場の構造や、どの順番で移動したかよりも、本番前に鳴った一曲の方を覚えている。
だいぶ偏った記憶だけれど、自分のSATANIC CARNIVAL 2015は、今もそういう一日だ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
written by 南無パンクロック


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